2024年元日に起きた能登半島地震により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様やご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
減災ラボは、これまでの被災地支援や日頃の防災教育活動などの経験を、能登半島地震で被災された方の復興や心の支えに少しでもお役に立てればと考えております。このページでは、能登半島地震における減災ラボの活動を随時ご紹介していきます。被災地の状況やボランティアの活動を知ることで被災地支援や復興への応援、また、ご自分の防災を思うきっかけにして頂けましたら幸いです。
はじめに
減災ラボは、能登町で活動をしている『災害支援JOCA能登チーム』に協力し、現地での支援活動や遠隔での後方支援などをしています。
『災害支援JOCA能登チーム』は、JOCA(青年海外協力会)、社会福祉法人佛子園、災害看護のプロで被災地での支援活動が豊富な山中弓子さん(看護師、防災士)が代表を務める「てとめっと」が連携して活動しています。能登町、社協、中間支援組織などと連携し、「支援が必要なところ(人)へ必要な支援を届ける」を胸に、避難所や福祉避難所、仮設住宅での見守り支援などをしています。
能登町を支援しているのは、プロジェクトマネージャーの山中さんと「全国防災関係人口ミートアップ」でのご縁がきっかけでした。まさに「顔の見える関係」があったからこそできたことです。
なお、災害支援JOCA能登チームでは、ボランティアを募集しています。能登町でのボランティア活動に興味がある方は、メッセージを頂けましたら幸いです。詳細をお知らせいたします。
写真:前列中央が減災ラボの鈴木、その左がPMの山中さん、そして全国各地からのボランティアの皆さん
左手の親指を曲げて能登半島に見立てた「能登サイン」2024年4月11日にベースにて撮影
Report 10 #現地活動 new
活動期間:2024年9月2日〜9月7日(第6期)
活動内容
【仮設住宅で見守り支援とコミュニティ支援】
【仮設住宅の住環境】
Report 9 #現地活動
活動期間:2024年7月21日〜7月24日(第5期)
活動内容
【涼み処プロジェクト】
【見守り訪問×暑さ対策呼びかけ作】
Report 8 #現地活動
活動期間:2024年6月25日〜6月30日(第4期)
活動内容
【仮設住宅で見守り支援とコミュニティ支援】
【音楽キャラバン】
懐メロレコード喫茶活動を通じて皆さんと一緒に音楽を楽しみたいな思っていたら、サックス奏者の梅津和時さん、多田葉子さんから、能登半島での演奏会のご相談をいただき「サックス&チンドン演奏会 能登町キャラバン」を企画しました!
6/28 松波中学校、能都中学校、コンセールのと、柳田公民館
6/29 白丸公民館、第二長寿園、小木第二仮設集会所、藤波仮設集会所、鵜川仮設集会所
学校では、子どもたちは音楽を聴いてムズムズして、目がキラキラしていて、学校をチンドンが練り歩くなんて!先生曰く、授業では見せない顔をしていたそうです。
仮設住宅では、寿命が10年伸びた、気が晴れた!夜は眠れない時もあるけど今はいろんなこと忘れられる、チンドンが懐かしい、などの感想を頂きました。
束の間であっても気持ちが軽くなってくださったようで、ほっとしました。
仮設にまだ引越せず避難所で暮らす方もいれば、家が津波で流されて狭い仮設に1人暮らしの方など、みんな笑っていらっしゃるけど、大変な生活と不安があるかと思います。ありがとうって言ってくださいますが、励まされてるのはこっちの方です。ありがとうございました!また、一緒に音楽を楽しみたいです。
Report 7 #現地活動
活動期間:2024年5月25日〜5月30日(第3期)
活動内容
【仮設住宅でのアセスメント支援】
朝晩の寒暖差はあるものの、日中はかなり暖かい過ごしやすい気候でした。避難所は閉鎖が進み、仮設住宅に引越しが進むフェーズになってきました。
今回の活動は、今後の見守り活動に繋げるために、仮設住宅ではヒアリング票を元に個別訪問をし、健康や生活の不安や悩みなどを聞き取りしました(災害支援JOCA能登町は町と連携して行なっています)。一般的には、高齢者の独居や高齢者夫婦や病気、障害がある方が見守り支援の対象としては上位に上がります。
一方で、ぬいぐるみケア(Report 5参照)をしてみて感じたことは、いわゆる見守り支援の対象の上位に位置づけられなくても、そこはかとない寂しさや不安、孤独感を抱えている方が多いということ。そういう方には、ぬいぐるみをお渡ししたりしながら、ストレスケアも行いました。ケアといっても仰々しいものではなく、ぬいぐるみを通じたコミュケーションや関係性の構築でもあります。ぬいぐるみを抱っこした瞬間のほわあっと明るくなったお顔が忘れられません。また、健康体操なども人気のレクリメニューで、私も自分の運動不足に助かりました。
【懐メロレコード喫茶PJ】
多くの方からご支援をいただい「懐メロレコード喫茶PJ」も、第一弾として仮設集会所、避難所の2箇所にプレゼントさせていただきました。応援を頂いた皆様、本当にありがとうございました!懐かしいレコードを探したり、口ずさんだりと一時ではあっても楽しんでいただけそうな予感でした。
ある仮設住宅では「これまでは食事や医療などが優先されてきたけど、これからは生活の潤いも大切になってくる時期で、こういうレコードや音楽などもそうよね」という会話をしたことがとても印象的です。ある方は、「自分のレコードを持ってこよう!」という方も。そんな風に思っていただけたらこの活動の本望です。
また、前回と同様に、体操やサロン活動などのコラボでも懐かしいと好評でした。そして、ベースにもイベント用にポータブルプレーヤーを1台置いてきました。
これから仮設住宅での生活が本格的に始まり、集会所の利用も始まりますので、次回も様子を見ながら引き続き活動を継続したいと思います。
詳細は→こちら
【番外編】
能登町では飲食店も少しづつ再開するお店が増えてきました。今回、念願のお寿司を食べることができました。おいしい!!ネタが厚い!また、嬉しかったのは、前回の活動を通じて知り合った能登町の方と仲良くなれて、私たちのボランティアベースに遊びにきてもらったことです。コーヒー、ジェラート、パンなど色々なローカルオススメ情報をたくさん聞いたので、次回のお楽しみにしたいと思います。他にも音楽企画の打ち合わせやハンドマッサージボランティアのかたが私達にもマッサージしてくださったり。
今回も色々なボランティアさんとご一緒でき、皆さんのスキルも素晴らしいのですが、思いやりのある姿勢も素敵で、一緒に活動できることが改めて嬉しいです。
Report 6 #懐メロレコード喫茶PJ
活動期間:2024年5月2日〜
“懐メロレコード喫茶”を能登町にプレゼントしよう!カンパのお願い
◎趣旨◎
避難所や仮設住宅での生活では、今も心の緊張が続いています。
ほんの一瞬でも好きな時に好きな曲や懐かしい曲が聴ける”ほっ”とできる時間のために、レコードプレーヤーを数台買って集会所などに設置したいです。
◎カンパの概要◎
【活動名】懐メロレコード喫茶PJ in 能登町
【目標金額】1st目標 5万円 2nd目標 10万円
【カンパ先】ゆうちょ銀行 鈴木光 028 普通 2620685
【資金使途】ポータブルレコードプレーヤー、レコード針、スピーカーなど
【責任者】鈴木光(一般社団法人減災ラボ代表理事、元ジャズ喫茶「ちぐさ」)
【問い合わせ】info@gensai-lab.com またはメール
詳細は→こちら(2024/5/2掲載)
Report 5 #支援活動
活動期間:2024年4月4日、5日
支援内容:ぬいぐるみプロジェクト
ぬぐるみを使ったストレスケアです。ぬいぐるるみを抱っこしたり触った時に分泌される「オキシトシン」は、ストレスを緩和することが研究でも実証されています。「災害支援JICA能登」プロジェクトマネージャーの山中弓子さん(看護士、防災士)が熊本地震の際に実践していたものを能登町でも始動しました!そこで、「くまちゃん」購入のために、減災ラボの能登半島地震報告会で頂いたカンパを使わせていただきました。抱っこされたくまちゃんは、皆さんにプレゼントです。
子供も大人も、女性も男性も、みんなが少しでもほっとできますように。
Report 4 #現地活動
活動期間:2024年4月3日〜4月11日(第2期)
活動内容
1月からお世話になった自衛隊風呂が撤収することになりました。最後は、避難所や地域の方、支援者などで感謝の寄せ書きをお渡ししました。また、前回の活動でお試しで好評だった「カップ味噌汁」ももっと簡単にできるようにふりかけ方式に改良。やはり地元のお味噌は食べ慣れた味で喜ばれました。
この頃から、避難所の集約や閉鎖が本格的になってきましたが、仮設住宅の完成もまだ一部なので、避難所の見守りも大事な役割の一つです。例えば理学療法士のボランティアさんによる椅子に座ってできる体操は、運動不足になりがちな中で喜ばれました。
その際に懐メロレコード喫茶も同時開催。美空ひばりを聴きながらおしゃべりをしながら体操をするのも好評でした。また、レコードを家から持ってきてくださる方もいて、ほんのひと時ですが、レコードを囲んで和やかな時間でした。
Report 3 #報告会
開催日:2024年4月2日(川崎市役所)
概要:「能登半島地震から学ぶ 川崎の防災」
神奈川県川崎市議の有志、危機管理室の皆様に、能登半島地震の支援活動の様子を共有し、そこから「川崎の防災をどう考えていくのか」について意見交換しました。
どうしたら災害への備えを「わがこと」にできるのだろうか、についても様々な意見が交わされました。訓練にリアルを持たせることも必要ですし、知ることも必要。やるべきことは膨大ですが、できることを着実に丁寧にやっていこうと、という意思疎通が図れたことは、これからの備えに大きな力になりますように。
Report 2 #チャリティ映画上映 #報告会
開催日:2024年3月24日
会場:一般社団法人防災ジオラマ推進ネットワーク(横浜市中区)
概要:
いま私たちにできることは何なのか?寄付やボランティアなどの即時的な支援とともに、能登とはどんなところなのか、その風土や文化を“知る・感じる”ことも大切であると考え、この上映会を開催することとなりました。
映画『ひとにぎりの塩』(石井かほり監督)
能登半島北部で400年以上続く伝統的な塩作りを追ったドキュメンタリー映画です。映画のあとには、(一社)減災ラボの鈴木光が、現在の能登の様子や支援活動のことなどについてもお話しさせていただきました。また、ボランティアに行かれた方の体験談も。映画のお供に、2月の活動時に再開した農協などで買い求めた能登酒や食材(塩ようかん、酒粕、味噌など)を振る舞いました。
【支援金報告】22,750円
多大なるご支援をいただきありがとうございました!4月3日に「災害支援JOCA能登」のPMの山中さんにお渡しいたしました。
共催:mikibar 林美貴
特別ご協力:石井かほり様(映画『ひとにぎりの塩』監督)
ご協力:青山志穂さん(㈳日本ソルトコーディネーター協会代表理事)
ご協力:松本祥孝さん(フォトグラファー)
主催(企画・運営):一般社団法人防災ジオラマ推進ネットワーク 、一般社団法人減災ラボ
Report 1 #現地活動
活動期間:2024年2月24日〜3月5日(第1期)
活動内容
(1)輪島市建物被害調査(工学院大学:2月24日〜2月25)
(2)能登町避難所環境改善、福祉環境改善(2月26日〜3月5日)